お知らせ
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受賞のお知らせ
Journal of Neurochemistry誌における”top 10% of most-viewed papers”に選ばれました
岡野センター長らが執筆した、iPS細胞を用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の創薬に関する総説 ”Induced pluripotent stem cells‐based disease modeling, drug screening, clinical trials, and reverse translational research for amyotrophic lateral sclerosis“ が、2023年にJournal of Neurochemistry誌に出版された論文の中で最も閲覧された論文の一つとして表彰されました。
Journal of Neurochemistry(JNC誌)は、神経化学に関する国際的な学術雑誌です。なお、当該総説は、Journal of Neurochemistry誌の表紙にも選ばれました。
論文リンク:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jnc.16005
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メディア掲載
岡野センター長によるNews & viewsがNature誌に掲載されました
“Safety test for Parkinson’s disease stem-cell therapy”という題で、パーキンソン病患者さんに対するヒトES/iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞の移植の臨床試験に関する結果(いずれも同月のNature誌に論文が掲載)についての岡野センター長の概説コメントが、Nature誌に掲載されました。
• 2試験の総括:両者ともに安全性を確認、初期的な有効性の兆候もあり
意義:
• iPS・hESいずれも非自己(allogeneic)細胞での臨床応用が進展
• GIDが回避された点は過去の胎児移植法との明確な違い
• 今後の大規模、二重盲検試験により有効性の検証が期待されるNature誌 URL:https://www.nature.com/articles/d41586-025-00688-x
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開催報告
2025年度KRM新歓セミナー開催
2025年4月7日(月)に、RGB2 1階会議室にて、
2025年度KRM新歓セミナーが開催されました。
慶應殿町キャンパス、理研、藤田医科大学にあるOkano laboratoryからメンバーが集合!
センター長ならびに各チームリーダーから、実りある研究発表が次々となされ、
高校生、大学生、大学院生を含む幅広い層のメンバーが、熱心に聴講しました。
KRM開設2年目で、当センターはさらに、再生医療、創薬の発展に貢献していきます。
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受賞のお知らせ
センター員 加藤 玖里純
2025年3月19日(水)(幕張)
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受賞のお知らせ
センター員 加藤 玖里純
2025年3月16日(日)(幕張)
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講演報告
矢野センター員がキングスカイフロントサイエンスフォーラム2024にて講演を実施
矢野佳芳センター員が、下記の通り講演されました。
キングスカイフロントサイエンスフォーラム2024
日時:2025年3月14日(金)
会場:Shimadzu Tokyo Innovation Plaza
演題:「神経細胞の堅牢性維持におけるRNA制御機構」
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その他
書籍発行のお知らせ『培養細胞が拓く創薬の今 ― 研究、規制、自動化、そして教育へ ―』
森本副センター長が著者として参画した、下記の書籍が発刊されました。
ご興味のある方は是非ご一読ください。
「培養細胞が拓く創薬の今 ― 研究、規制、自動化、そして教育へ ―」
https://cmcre.com/archives/132618/
■ 発 行:2025年3月31日
■ 監 修:古江美保
■ 体 裁:A4判・並製・本文373頁
■ 編集発行:(株)シーエムシー・リサーチ
ISBN 978-4-978-4-910581-64-4
森本担当章:iPS細胞由来神経細胞を用いたテーラーメイド創薬
*上記HPより紹介文を転載
= 刊行にあたって =
近年のバイオテクノロジー分野における進展は目覚ましく、創薬研究においても、従来の動物実験に代わる、より効率的で精度の高い手法として、培養細胞を用いた研究が注目されています。
2018年5月に出版された『創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場』は、多くの研究者の皆様に最新の情報をお届けすることができ、大変好評をいただきました。それから6年、細胞培養技術とその周辺技術はさらに飛躍的な発展を遂げ、創薬研究の現場は新たな局面を迎えています。
本書では、培養細胞を用いた創薬研究の最前線を、以下のテーマに焦点を当てました。
ヒト組織を模倣するMPS/オルガノイド研究の進展:
体性幹細胞、多能性幹細胞を用いたオルガノイドを含むMPSの進歩は、腸管、肝臓、脳、眼球、肺、腎臓といった様々な生体組織をin vitroで再現することを可能にしました。創薬研究における、よりヒトに近い環境での評価を可能にする技術として、その将来性は計り知れません。
細胞間のメッセンジャー、エクソソーム研究の進化:
細胞間コミュニケーションの重要な役割を担うエクソソームは、創薬における新たなターゲットとして、また、ドラッグデリバリーシステムへの応用も期待されています。本書では、エクソソームの多様性、不均一性、そして治療への応用における課題と展望について解説します。
個別化医療を推進するiPS細胞技術:
ヒトiPS細胞から誘導された神経細胞は、創薬スクリーニングや非臨床試験に新たな道を切り拓きました。さらに、疾患特異的iPS細胞を用いることで、患者一人ひとりの病態に合わせた創薬、個別化医療の実現に向けた研究が進んでいます。
創薬研究の効率化を実現する自動化技術:
細胞培養工程の自動化は、創薬研究の効率化、標準化、そしてコスト削減に大きく貢献します。本書では、最新の自動化技術の動向と、今後の創薬研究における役割について考察します。
次世代を担う人材育成の重要性:
これらの技術革新を支え、さらに発展させていくためには、高度な知識と技術を持った人材の育成が不可欠です。本書では、細胞培養技術、GMP教育の現状と課題、そして産学官連携による取り組みについて解説するとともに、VRやシミュレーションゲームといったデジタル技術を活用した教育の可能性についても言及します。本書が、培養細胞を用いた創薬研究に携わるすべての研究者、そしてこの分野に興味を持つ学生の皆様にとって、最新の知見を得るとともに、今後の研究開発、そして人材育成の指針となることを切に願っております。
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メディア掲載
慶應大のiPS細胞移植を用いた脊髄損傷治療結果について、Nature誌にて報道されました
岡野センター長、慶應義塾大学病院整形外科 中村教授らが実施した、ヒトiPS細胞を用いた脊髄損傷に対する幹細胞移植試験の結果について、Nature誌でも報道されました。 -
メディア出演 メディア掲載
慶應大のiPS細胞移植を用いた脊髄損傷治療の安全性確認
2025年3月21日(金)
岡野センター長や慶應義塾大学医学部・中村雅也教授のグループは、iPS細胞から作製した細胞を、重度脊髄損傷患者に移植する臨床研究について、予定していた全4例の経過観察を終えたことを発表しました。
その結果、移植治療に関する安全性を確認したほか、1人の患者が立てるようになるなど症状の改善も一部みられました。
今後、治療効果を厳密に検証する臨床試験(治験)の実施を目指す予定です。
【関連リンク】
NHK:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250321/k10014756731000.html
日経:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG1819L0Y5A310C2000000/
読売:https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250321-OYT1T50142/
毎日:https://mainichi.jp/articles/20250321/k00/00m/040/387000c
朝日:https://www.asahi.com/articles/AST3P33H4T3PUTFL003M.html?iref=com_latestnews_03
Yahoo:https://news.yahoo.co.jp/articles/d0ee22b11e96202f5213bda4bf59c71cc2220bf4
株式会社ケイファーマHP:https://www.kpharma.co.jp/
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メディア出演 メディア掲載
岡野センター長が理事長をされている日本再生医療学会が、「YOKOHAMA宣言2025」を発表しました
2025年3月19日(水)
岡野教授が理事長をされている日本再生医療学会が、「
YOKOHAMA宣言2025」を発表しました。 自由診療の再生医療 推奨する治療を公表へ 日本再生医療学会
日本再生医療学会は19日、効果や安全性が十分に検証されない再生医療が国内の医療機関で提供されているのは問題だとして、患者への情報提供などを通じて抑制を目指すと発表した。患者の臨床データを集めるなど、検証に必要な仕組みを備えているか学会が確認して公開するといった方法を検討する。
20日から開かれる同学会の総会に合わせた記者会見で明らかにした。再生医療は細胞などを投与して体の組織や臓器の機能を再生する治療だ。国内ではクリニックなどが、国の承認を得ていない再生医療を公的医療保険の対象外となる自由診療で提供する例がある。がん治療や抗老化などの効果を期待させるものの、効果や安全性の根拠は不十分なものがあり問題視されている。
学会は国の承認を得ていない再生医療のうち、患者の臨床データを集めて治療の安全性や効果を検証できる仕組みを持つものなどを「検証型診療」、それ以外を「無検証診療」と区別するとした。その上で無検証診療を抑制していく方針を示した。
学会が個々の治療計画を調べて検証型か無検証かを判定し、何らかの形で公開して患者が参照できる仕組みを想定する。具体的な方法は今後詰める。
治療を受けた患者のデータを集める仕組みがあれば、同じ病気で通常の治療を受けた人と比べるなどして、治療の効果や安全性が通常より劣るかどうか検証できる。同学会の岡野栄之理事長は記者会見で「安全性などを判断できない再生医療が行われている現状は国民にとって決していいものではない。なくしていく必要がある」と話した。
再生医療では細胞の培養に問題があると感染症が起きたり、細胞ががん化したりするなど特有のリスクがある。このため再生医療等安全性確保法で規制しており、医療機関による治療計画を外部の委員会が審査する仕組みをとる。
ただ委員会が医療機関と利害関係を持つなど、客観的な審査を期待できない例が指摘されている。効果や安全性に十分な根拠のない治療が横行する背景ともされる。こうした現状は国際的にも問題視されている。2月には国際幹細胞学会が厚生労働相に対し、再生医療への監視を強化するよう求める声明を公表した。
出典:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG17A0Y0X10C25A3000000/)
掲載記事:
NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250319/k10014754841000.html
日経 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG17A0Y0X10C25A3000000/
Yahoo https://news.yahoo.co.jp/articles/a7f11ca9a469d6ff8ff65d18cd503fdfbe2947b2
時事メディカル https://medical.jiji.com/prtimes/292225
Docomo https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20250319-567-OYT1T50217
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受賞のお知らせ
岡野センター長がeducation committeeのメンバーとして、 ISSCR”2025 Public Service Award”を受賞
この度、岡野センター長が、education committeeのメンバーとして、ISSCRの ’2025 Public Service Award’ を受賞されました。ISSCR史上初のグループ賞となります。ISSCR Honors Volunteer Leaders with the 2025 ISSCR Public Service Award
Recognizing the commitment and talent of all International Society for Stem Cell Research (ISSCR) volunteer leaders, the ISSCR Executive Committee is honoring members of committees, taskforces, and working groups who dedicate tremendous talent and dedication to the ISSCR and its mission with the 2025 ISSCR Public Service Award. This is the first group award in the Society’s history and indicative of the ISSCR commitment to celebrate the excellence that fuels the tremendous accomplishments of the foremost global organization dedicated to stem cell science and regenerative medicine.
“When I started my term as president, I made known my commitment to highlight the incredible work of scientists that are behind the highly impactful ISSCR programs and initiatives,” ISSCR President Valentina Greco said. “The vibrant programs and policies that we all witness from the ISSCR are only made possible through their participation and service. This collective award reflects the incredible vibrancy that all of our leaders generate and contribute to making the ISSCR an ecosystem that thrives daily. I am grateful we are able to celebrate and raise visibility for their public service to the Society.”
ISSCR’s volunteer leaders honored with the 2025 ISSCR Public Service Award will be recognized at the ISSCR 2025 Annual Meeting in Hong Kong 11-14 June and their accomplishments noted throughout the year. Members of the following groups are honored with this award.
2025 Annual Meeting Program Committee
2026 Annual Meeting Program Committee
Early Career Advisory Committee
Education Committee
Ethics Committee
Finance Committee
Manufacturing, Clinical Translation, and Regulatory Committee
Membership and International Outreach Committee
Nominating Committee
Awards Subcommittees
Public Policy Committee
Scientific Programs Committee
Strategic Oversight Committee
Embryo Models Working Group
Best Practices Task Force
Organizing Committees for 2024 and 2025 International SymposiaISSCR 2025 is the largest meeting in the world gathering leading innovators in the field of stem cell research and regenerative medicine. The meeting is co-sponsored by The University of Hong Kong, The Chinese University of Hong Kong, and the Hong Kong University of Science and Technology and will take place 11-14 June 2025 in Hong Kong. Advance registration ends 9 April 2025.
About ISSCR
With nearly 5,000 members from more than 80 countries, the International Society for Stem Cell Research (@ISSCR) is the preeminent global, cross-disciplinary, science-based organization dedicated to stem cell research and its translation to the clinic. The ISSCR mission is to promote excellence in stem cell science and applications to human health. -
開催報告
2025年3月17日 第3回再生創薬セミナー(齊藤博英先生)
第3回再生創薬セミナー(KRM内 closed)日時:2025年3月17日(月)
場所:キングスカイフロント RGB2開催方法:現地開催東京大学定量生命科学研究所 RNP生命工学研究分野 齊藤博英教授に、
「RNA合成生物学による遺伝子発現・
細胞運命のプログラミング」というタイトルでご講演を賜りました。 最先端のご研究内容を明快にお話頂き、活発な質疑応答もあり、大変有意義なセミナーとなりました。
齊藤先生、有難うございました。
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開催案内
2025年4月18日 第4回再生創薬セミナー(Anton Tonchev先生)
第4回再生創薬セミナー(KRM内 closed)日時:2025年4月18日(金)
場所:キングスカイフロント RGB2開催方法:現地開催ブルガリア ヴァルナ医科大学 Anton Tonchev先生にご講演を賜ります。
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講演報告
森本副センター長が第17回慶應PDカンファレンスにて講演を実施
第17回慶應PDカンファレンス日時:2025年3月16日(土)
開催地:ホテル椿山荘にて、森本副センター長が、「ヒトiPS細胞を用いたKii ALS/PDCの病態解明および創薬研究」という演題で講演を行いました。
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講演報告
岡野センター長がOIST Workshopにて講演を実施
OIST Workshop
日時:2025年3月11日-14日
場所:沖縄科学技術大学院大学(OIST)
にて、岡野センター長が、「iPSC-based Translational Neuroscience of Spinal Cord Diseases-First-in-Human Clinical Trial of iPSCs-based Regenerative Therapy for Subacute Spinal Cord Injury (iPSCs-based drug development for ALS)」という演題で講演を行いました。 -
講演
2025年3月10日 岡野センター長が脳とこころの科学を語る会にて特別講演を実施
脳とこころの科学を語る会
日時:2025年3月10日
場所:エーザイ横浜コミュニケーションオフィスにて、岡野センター長が、「幹細胞を用いた中枢神経系の病態解析と創薬」という演題で特別講演を行います。 -
メディア出演
3月29日(土) センター長の岡野栄之が、NHKスペシャルに出演
センター長の岡野栄之が出演する、NHKスペシャルが放送されます。
是非ご覧ください!
放送日:3月29日(土) 午後10時から午後10時49分
番組名:NHKスペシャル「追跡 自由診療”ビジネス”」
番組紹介URL:https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/RP61GM9897/ -
講演報告
森本副センター長が神経変性疾患の最前線in横浜にて講演を実施
神経変性疾患の最前線in横浜日時:2025年3月6日(木)
開催方法:Webにて、森本副センター長が、「ヒトiPS細胞モデルを中核とする基礎・臨床一体型研究スキームの構築」という演題で講演を行いました。
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その他
星薬科大学との研究教員連携協定を締結
2025年3月3日 (木)、星薬科大学の成田教授をはじめとするご一行をお迎えし、
当センターと星薬科大学との研究教員連携協定を締結いたしました 。 これまでも当研究グループと星薬科大学は共同研究を進めてまいり ましたが、今後は人材交流や社会実装を目指し、 より一層協力関係を深めながら新たな道を切り拓いてまいります。 -
論文発表
2025年3月2日付けで、センター長 岡野 栄之先生の共著論文が下記の通り出版されました。
「前頭側頭型認知症およびアルツハイマー病の非ヒト霊長類モデルを生成するための実験的基礎」に関する報告です。
Morito T, Watamura N, Sasaguri H, Tomita T, Higuchi M, Okano H, Sasaki E, Saido TC. Experimental basis for generating nonhuman primate models of frontotemporal dementia and Alzheimer’s disease. J Alzheimers Dis. 2025 Mar 2:13872877251321116. doi: 10.1177/13872877251321116. Epub ahead of print. PMID: 40025729.